約 2,507,441 件
https://w.atwiki.jp/wadaisenryaku2/pages/450.html
アベンジャー TBF 艦上攻撃機 移動力 12 索敵範囲 5 燃料 66 索敵海中 2 生産資金 2600 搭載 可能 防御力 対空 40 対地 35 対艦 65 搭載武器 武器名称 対司 対空 対装 対非 対艦 対潜 射程 優先 1 2 3 4 454キロ爆弾 25 0 70 100 30 0 1 1 2 0 - - 魚雷 0 0 0 0 100 0 1 1 0 1 - - NOT - - - - - - - - - - - - 7.62mmマシンガン 0 30 0 0 0 0 1 8 10 10 - - ニューギニア上陸作戦から配備される新型の艦上攻撃機。攻撃力は変わらないが 防御力が10ずつ上昇、不安材料の航続距離と移動力も改善された。搭載数も上がると もっとよかったのだが。 沖縄攻防戦からスカイレーダーに進化できるようになる。 しかしヨーロッパ戦線ではヘルキャット、ヘルダイバー同様使い道が無くなるので、 真っ先に処分してしまおう。
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1558.html
自室で、その腕に赤ん坊を抱いている男と向かい合い、ルイズは胸を張った。 出来るだけ自分の大きく見せようと、無駄な努力だが。 召喚してすぐ怒鳴られ、その声に当てられて迂闊にも動けなくなってしまったのだから。 けれど不思議と男に対する反感は少なかった。 ワケもわからず怒鳴った男だというのに、平民で使い魔だというのに。 男は自分の名を『岸辺 露伴』と名乗った。 そして抱いている赤ん坊の名は『静・ジョースター』と言うらしい。 露伴の歳は20、職業は作家を生業としている。 静は実の子ではなく、知人の子供を一時的に借り受けてた状態らしい。 そのため、その静だけでも先に返さなければならない、返す方法を優先的に探して欲しい。 露伴はそうルイズに告げた。 「要するにあのキスでぼくは君の使い魔になったというわけか」 「……そうよ」 「そしてこの左手が使い魔のルーンと言うことか」 「そうよ」 「なるほど……。それはわかった。ではこちらの話を聞いて貰えるおうか」 「……まぁ、良いけど、何よ」 尊大気味な露伴の口調にルイズは逡巡したが、そのまま促した。 「コレ、見えるかい」 そう言って露伴は右手を出す。 「コレ………って………右手がどうかしたの?」 見えていない、その事実を確認すると露伴は己のスタンド『ヘブンズ・ドアー』を引っ込める。 『魔法』という概念がどう言ったモノなのか不明瞭だったが、スタンドはスタンド使いでないと見えないというルールがある以上、ルイズがスタンド使いでないことは明確だ。 最も、魔法が使えないルイズを魔法使いと呼んで良い物かどうかは露伴には判断付かなかったが、自分でそう思っているならば、追究することでもない。 下手に訊いてなぜルイズが魔法を使えないのか、その事実を知っている理由を問われた場合も説明が面倒になる。 黙して語らず、沈黙は金。とりあえず他の魔法使いの前でも確認してみよう、 (『ヘブンズ・ドアー』は仗助や康一くんにあって成長したスタンドだからな) かつては自分の書いた漫画を見た相手、波長の合う相手にしか使えなかったスタンドだが、成長した今となってはたとえ相手が誰であろうとも使用できるまでに成長している。 野良猫や野良犬に試したこともあるがきちんと効果は発動した。『知性』のある生き物なら人間以外にも使える事が判明している。 「……見えていないならいい」 「???何よどういう事よ。ちゃんと説明しなさい。使い魔なんだから」 ルイズの言葉を無視し、露伴はその腕に抱いた静をあやしはじめる。 ほほをこちょこちょとすると、くすぐったそうにしながらも嬉しそうに笑う。 その笑顔に、露伴のほほもほころぶのをルイズは見た。 そのため、露伴がなんのために右腕を出して、何を見えていないのかと言うことを追究するのをやめてしまう。 「ところで……ロハン。さっきその子を早く返したいと言ってたわね。あなたどこから来たの? 返す方法って、普通に帰れないの?」 「信じるかどうかは君の勝手だが。実は僕らはこの世界の住人ではないのさ」 「……………は?」 あぁ、やっぱり信じていないな。そう思いつつロハンは続ける。 「信じるかどうかは君の判断に任せるとして。ぼくらがいたところではまず貴族とか平民と言った区別はあまり無い。まぁ、地域によってはあるが、今ではあまり一般的ではないね。それに魔法も使えないな」 「魔法が使えないのは……平民だからじゃ……」 「それに何より、元居たところでは月が一つしかないんでね」 「月が一つ? 嘘よ! そんなところがあるはず無いわ」 「あるかないかはさておき、信じる信じないは君の勝手だからどうでも良い。でもね、ぼくはともかくこの子は確実に帰さなきゃならない! その為にはなんとしても帰る方法を探してもらうぞ!」 強い口調で言う露伴にルイズは圧倒される。 完全に信じたわけではないが。赤ん坊だけでも先に返したいと言う露伴の姿勢には少なからず共感できる。 赤ん坊は無関係なのだ。 「………良いわ、とりあえず信じたつもりになってあげる」 「そうしてもらえると助かるよ」 ルイズの言葉に露伴は苦笑しながら応えた。 「それと、帰る方法も……そうね、その子を返したいって言うあんたの気持ちもわかるから調べてあげる。そのかわり……」 「あぁ、わかっているさ。寝床と食事を提供してもらうんだ。君の指示に従ってもいい」 妥協の混じった露伴の言葉にルイズの眉がピクリとつり上がるが、抑える。 (ふぅん……本に書いた一文が効果出ているようだな。この娘の性格では怒り出しても仕方ないと思っていたのだが) そう露伴が思っているとはつゆ知らず、ルイズは使い魔の心得を切々と語りだした。 「使い魔は主人の目となり耳となる力があるんだけど。平民だからかしら。何も見えないわね」 そう言えばそんなことも描かれていたな、『使い魔の能力』だったか、読み飛ばしてしまったが。 他に何が書かれていたか思い出す前にルイズが次の言葉を紡ぐ。 「次に、使い魔は主人の望むモノを見つけてくるのよ。宝石とか、秘薬とかね」 「無理だな。こちらの常識が判らない以上何がなんだか判断する術がぼくにはない」 「でしょうね。なら……使い魔は主人を守る存在なんだけど。その能力で敵から守るのが一番の役目! でも、無理そうね。平民じゃ」 『ヘブンズ・ドアー』が見えない時点で、メイジだろうがその命令に抗う術はないのだが、あえて説明する必要もないと判断する。 「そうだな……あいにくぼくには敵と『正面切って』戦ったりできるような能力はない」 「……強い幻獣なら、並大抵の敵には負けないけど……。仕方ないわね、あんたに出来そうなことをさせてあげる」 「と言うと、具体的に何を?」 「洗濯。掃除。その他雑用ね、それくらいならあんたにも出来るでしょ」 「それくらいで良いのか」 てっきり反発するかと思ってたルイズは意外に素直に引き受けた露伴に面食らったような表情をした。 「ん?どうした。君が言ったことだろう。引き受けると言ったんだが判らなかったか」 「ち、違うわよ。反抗するかと思っただけよ。それがすんなり……その……ごにょごにょ」 「食事と寝床を提供してもらうんだ。それくらいはしてやってもいい」 「ちょっと! さっきから聞いてて思ったんだけど。「やってもいい」とか、それがご主人様に対する言葉なの!?」 「当然だろう。ぼくらはわけもわからず呼び出されただけなんだ。従ってやるだけでも感謝して欲しいくらいだ」 「こっこここここ。このっ!!」 露伴の言いぐさに、ルイズの怒りが瞬間湯沸かし器のように沸騰する。 ところがそれに反応したのは露伴ではなく、その腕の中の静の方だった。 「オギャアアアアアアァアアァァ」 ルイズの大声にビックリしたのか、大声を上げて泣き出してしまったのだ。 「大声を出すな。赤ん坊がビックリするじゃないか。おーよしよし、すまないね乱暴なお姉ちゃんで」 両手であやしながら、露伴は扉を開けて外に出て行く。 「ちょっとどこへ行くのよ!」 「呼び出されて何も食べていないんだ。赤ん坊の食事も確保しなきゃ行けない。あいにくぼくは何食べさせたらいいかわからないからね、ちょっと厨房まで行ってくるよ」 露伴のその言葉を受けて、ルイズはしばし考える仕草をしていたが、おもむろにベッドから腰を上げた。 そして、テーブルに置いていたマントを羽織り、杖を取って露伴の隣に並んで歩く。 「仕方ないわね………その、赤ちゃんが泣いちゃったのは。ちょっとは私にも責任あるから、私からも厨房にお願いして上げるわ」 大泣きしていた静だったが、しばらく抱いてやると途端に笑い始めた。 赤ん坊の笑顔の可愛らしさに、それを見たルイズの顔にも笑みが浮かぶ。 (……このルイズの性格………近い将来に流行るかもしれない。ネタとして確保しておこう……) 露伴に対してはきつい口調で接していたが、赤ん坊ともなると柔らかくなるようだ。 それが相手に依って異なるモノなのか、それとも状況次第で露伴自身にも同じような対応をするのか。 それはとても興味深かったが。 とりあえず、ルイズに静を抱かせてみた。 再び泣き出してルイズが狼狽した、正直反応は非常にユカイだった
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1588.html
食事は特に何事もなく済んだ。 アルヴィーズの食堂の銅像は動くらしい、ぜひみてみたいモノだ。 食堂に入った途端に視線がぼくらに向くが、ルイズはそれら全てを軽やかにスルーした。 当然ぼくもそれに習ってスルーする。 「引いて」 「それくらい自分でやれ」 と言いながらも椅子を引いて座らせてやる。 テーブルはとてつもなくでかい、百人がけくらいのテーブルか。 まぁ食堂のテーブルだとこんなもんかと思いながら厨房へ向かう。 「赤ん坊と一緒に何かもらってくるよ」 何か言い足そうにしているルイズに気付かないふりをした。 どうせ主としての威厳を保つために小細工でもしようとしたのだろう。 しかしそんな事はぼくにはお見通しだ。 この岸辺 露伴容赦せんっ! 壇上で教鞭を執っている中年女性はシュヴルーズと言うらしい。 土のトライアングルメイジ。トライアングルは属性を三つ足すことが出来るメイジとのことだ。 最初にルイズを読んだときにそんなことを書いてあったことを思い出す。 ちなみにぼくの御主人は一つも足せない、故に「ゼロ」だと言うことは既に把握している。 そのため、あのデブが言ってたゼロの意味を今更訊くことはしない。 無駄だからな。 魔法を使おうとすると爆発するらしい。まるで吉良だな。 シュヴルーズが小石を教卓の上に置いて杖を振るうと、石ころがキラキラと輝く金属へと変化した。 おぉ、素晴らしい。それが錬金か、興味深い。 ん? キュルケがその金色を見て乗り出して「ゴールドか」と訊いている、俗物か。 キュルケの問いにシュヴルーズは真鍮だと応える。 どうやら金はスクウェアでないと出来ないらしい。 その辺りは少々詳しく問いつめたいな。 合金である真鍮は可能で、単一元素金属である金へは出来ない理由が不明瞭だ。 貴金属だからとか価値が高いとか希少だからと言った理屈はぼくら人間による感覚でしかない。 物質としてみるならば全てはすべからく同一の価値であるはずなのだから。 モノの価値は人が見出すモノである。それはどんなモノでも一緒だと思う。 シュヴルーズがルイズを指名して前に出て錬金するようにいった。 当然全員恐怖におののく。爆発するのだから仕方ないだろう。 「やります、やらせてください!」 キュルケが説得したが逆効果になったようだ。ルイズは半ば意地になって席を立ち、階段を下りていく。 生徒達がみんな一斉に机の下に隠れだす、ぼくもそろそろ避難しておこうか。 ふと、一際大きな杖を持った少女が人知れず外へ出て行くのが見えた。 そうだな、外が一番安全だろう。 それに、一人だけ出ていくなら本にするチャンスだ、ぜひ読ませてもらおう。 『ヘブンズ・ドアーーーッ。自身と露伴を透明にする!』 腕の中の赤ん坊に、そう書き込んだ。 赤ん坊のスタンド。『アクトン・ベイビー』はモノを透明、厳密に言えば不可視化させるスタンドだ。 その効果範囲は自分中心。されどその効果範囲はストレスや緊張で広がったと、ジョースターさんや仗助は言っていた。 ならば、ぼくの体まで範囲にすることが可能だと思っていたが、予想はばっちりだった。 赤ん坊故に制御できないスタンドだ。 こちらの世界に飛ばした時も、赤ん坊は自分の体だけ範囲にしていた。 一緒にいたのがぼくでほんとうに良かったと思う。ただ一言、赤ん坊に『スタンド能力を使えない』と書き込むだけで十分だからな。 一旦『透明になっても岸辺露伴には見えるようにする』と書こうかと思ったが。他の人に見えなくて巻き添えを食らったりしたら大変だから断念した。 そう、丁度背後から聞こえる爆発音なんかに巻き込まれたりしたら、ね。 それにしても少女はどこへ行こうというのだろうか。 見えない状態になったまま、後を付ける。 床は石造りなため、足音がコツコツと響く。 時折少女は背後を振り返って怪訝そうに振り返る。 なかなか気配に敏感みたいだ、それとも靴音が聞こえるのだろうか。 しかし腕に赤ん坊を抱いているから靴を脱ぐ訳にもいかない。 コツ、コツ、コツ、コツ、コツ。 コツ、コツ、コツ、コツ、コツ。 それにしてもずいぶん大きい杖だ、しかしそれでこそ魔法使いと言った風情がある。 コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ。 コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ。 おっと、考え事をしてしまった所為で止まるのが一歩おくれてしまった。 タバサは、図書館へ向かっていた。 あのヴァリエールの魔法が失敗するは自明の理、至近距離で爆発を喰らえばあの先生はただでは済まないだろう。 それに教室も同じく、残りの授業なんて出来るはずもなく中止になるはずだ。 ならばあの場に留まっている必要もなく、図書館で自習をしようと、教室を出たのだが。 なんだかおかしい。 立ち止まって背後に振り返るが、聞こえてくるのは爆発の残響だけ。 案の定ヴァリエールは失敗したようだ。しかしその事は今はどうでも良い。 何かがおかしい。何か足音が妙に響いているような気がする。 普段はこんなに響いている記憶はないのだが、気にしすぎだろうか。 今通った道を凝視するが、何も見えない。 やはり気のせいのようだ。 タバサはそう納得して再び歩き出す。 しばらく歩いたが、やっぱりおかしい。 ピタリと止まった、その時、違和感は現実となって襲ってきた。 コツ。と足音が一つ、多く…………。 「どこいったのよあいつはっ!」 メメタァに破壊された教室を、一人で片付けているのは我らがルイズ・ド・ラ・ヴァリエールである。 錬金の失敗によって破壊された教室を片付けるように言われた。 もちろん魔法を使わずに、とのことだが元々魔法の使えないルイズにはそんな制約はなんの意味もない。 が、一人でやるとなったら話は別だ。 気付いたら露伴がいなくなっていたのだ。席を立って教卓の前に行くまでは確実にいたはずなのに。 「どこいったのよあいつはっ、もーーーー。もーーーーーっ。もーーーーーーっ!」 地団駄を踏むが、いないモノはいないのだからしょうがない。 片付け完了が長引くだけだ、ルイズもそれを理解しているのだろうが、ヒートアップとクールダウンを繰り返している。 「どこ行ったのよあいつはーーーーーーっ!」 ルイズの叫びは、教室の壁に虚しく吸い込まれた。 「なるほど、図書館か」 突然背後から聞こえてきた声に、柄にもなくタバサは飛び退いて杖を構えた。 構えた先にいたのは、赤ん坊を抱いた露伴。 その姿を認めると、杖を引いた。 「いや、教室を出て行くところが見えたので少々気になってね。悪いけど尾行けさせてもらったんだ」 「……貴方は……」 「岸辺 露伴だ。一応ルイズの使い魔と言うことになっている。こっちは静・ジョースター」 露伴がそう紹介すると、静はタイミング良く「きゃは」と笑った。 「………何か用」 「? 君は何を言っているんだ。理由はさっき言ったじゃないか」 露伴が変なモノを見るような目でタバサに返す。 要するに用はない。 「……どうやって」 タバサは、露伴がどうやって隠れて後を付けてきたのかが気になった。 しかしタバサのその質問を無視しつつ、その腕の静をタバサに押しつけて本を抜き取った。 あいた左手で本を開き、右手でペラペラとページをめくる。 しかし、その瞳は読んでいるようには全く見えず。ただ流しているだけに見えた。実際その通りだが。 「読めないな……言葉が通じているのに文字は読めない。謎だな、召喚魔法にその辺りの理由があるのか………」 「質問に答え……」 『ヘブンズ・ドアァーーーーッ!』 タバサの腕から静を返してもらいながら、露伴はチカラを発動する。 能力の発動とともに、タバサの全身が弛緩し崩れ落ちた。 タバサが崩れ落ちる音は静寂な図書館に割合大きな音を響かせた。 司書の教員や、自習をしていた生徒達からの視線が注がれる。 「いや、なんでもない。ちょっと立ちくらみしたみたいだ」 露伴がそう言うと、ソレで納得したように生徒達は再び勉強に向かう。 「さて」 一番近くの椅子を引いて、そこにタバサを座らせる。 しかしその体に力は入っている様子はなく、だらりとした手の平からは杖が床に転がった。 静をそのテーブルの上に寝転がせ、タバサの杖を右手で持ち、 露伴はゆっくりとページを開いた。
https://w.atwiki.jp/kirtar/pages/8.html
森から脱出した彼等は地面を蹴り飛ばし、マルバルク村まで疾駆する 白煙と黒煙が入り交じるその村には信頼できる仲間、オリバを残してきたはずだ 彼は人の身でありながら[異形の]自分達と張り合える実力を持つ人物 そんな人物が居ながら、村が殲滅されることなど有り得るはずが無い そう思考するルシファーは気付かなかった 自らの頭上を、黒い影が飛び去っていくことに マルバルク村に到着した彼等が見たのは、焦土だった まるで始めから何も無かったかのように、全てが焼け落ちているのだ 家も、家畜も、柵も、人も。全てが。 そんな村に唖然とするルシファーとマリアだが、彼等は村の中心に未だ存命の人影を見つける 急いで駆け付けた彼等が見たのは、焼け焦げて命尽き果てた赤ん坊を抱える、全身に傷を作ったオリバだった 「守れなかった」 彼はその一言と共に血を吐き出し、地に膝を突く その焦土に残されたのは重傷を負ったオリバ 何も知らず、何も出来なかったルシファーとマリア そして、全ての惨状を物語る、焼け落ちた赤ん坊の骸だけだった
https://w.atwiki.jp/mucomplus/pages/19.html
放送時間が少しだけあまり突発的に始まるTwitter大喜利 2014年からは主に水曜日に行われているほか、水曜以外でも22時からのテキ生で自主的に開催されている
https://w.atwiki.jp/harrington/pages/555.html
ヨーロッパ北へ ヨーロッパ西へ ヨーロッパ東へ アフリカ西へ アフリカ南へ アフリカ東・インドへ 中南米・カリブへ 東南アジアへ オセアニアへ 東南アジア地区 中部インド洋海域(街無し) 上陸地点名 場所 座標 奥地名 視認クエスト名 スマトラ島南西岸S M バレンバンの南西 4496/4911 存在しないっぽい - シャム湾海域(ロッブリー ヤーデイン パタニ クチン) 上陸地点名 場所 座標 奥地名 視認クエスト名 ヤーデイン北西S M ヤーデイン郊外 シェム・リアップ近郊 地図未掲載S M 悠久の微笑みカリカット ジャワ湾海域(パレンバン マラッカ ジャカルタ クチン スラバヤ バンジェルマシン) 上陸地点名 場所 座標 奥地名 視認クエスト名 ジャワ島北岸S M ジャカルタの東 5011/4996 ジャワ島奥地 地図未掲載S M 眠り続けた遺跡カリカット マラッカ北西S M マラッカ郊外 存在しないっぽい - セレベス湾海域(ホロ マニラ ダバオ テルナーテ ブルネイ) 上陸地点名 場所 座標 奥地名 視認クエスト名 ブルネイ南東S M ブルネイ郊外 存在しないっぽい - バンダ海海域(マカッサル アンボイナ ルン ディリ) 上陸地点名 場所 座標 奥地名 視認クエスト名 セレベス島東岸S M マカッサルの北東 5579/4813 存在しないっぽい - 東カロリン海盆() 上陸地点名 場所 座標 奥地名 視認クエスト名 ニューギニア島南岸 地図未掲載S M ディリの東 6480/5090 - -
https://w.atwiki.jp/loli-syota-rowa/pages/143.html
「VS ぶりぶりざえもん」 ◆aAwQuafMA2 B-6のビル街の奥まった所、雰囲気の悪い路地裏にグリーンは立っていた。 片手に竹刀を携え、腰には武器か道具か黒い紐の束のようなものを下げている。 (人の気配はないが……) 油断なく周囲に気を配りながら、グリーンは先程から気になっていた首輪に手を触れてみる。 ひんやりとした硬質な感触。 継ぎ目はなく、歪みのない綺麗な円環の形状をなしている。 つるつるとも、すべすべとも、さらさらともつかない、不快ではないが奇妙な肌触りで、材質は見当がつかない。 支給品の中に入っていた「金属探知チョーク」を近づけてみても反応の無いことから、おそらく機械の類のしくみではないのだろう。 継ぎ目がまったくない。 金属ではない、謎の物質製である。 さらに、遠隔操作で爆発させることができる。 これらの条件を満たす「首輪」がつくれるような能力の心当たりは…… 「エスパータイプの、技か……?」 直接手を触れることなく、作用のからくりが目に見えることもなく、破壊的な効果を及ぼすことのできる能力といえば、 エスパータイプの技が一番近いように思える。レッドの話で聞いたことのある、ミュウツーがその念で作り出した 物理的実体を持つ武器「スプーン」と似たようなものではないか――とグリーンは推測した。 しかし解析や解除の助けになるようなポケモンが手元にいない今、グリーンには手の出しようもない。 だが、この場において頼みとなるのは何もポケモンばかりではないかもしれない。 グリーンは思い出す。 犠牲になった女が、ポケモンの技に似た術のようなものを使っていたことを。 (参加者の中に、首輪解除に役立つような特殊能力の使い手がいる可能性もある。そいつと接触できれば……) これは参加者合意のゲームではない。 突然「殺しあえ」と言われた所で、戸惑うばかりの者、あるいは反発している者も多かろう。 仲間は、探せば見つかるはずだ。 ――ただし、可及的速やかに見つけねばならない。 これは零和(ゼロサム)ゲームだ。 80人以上もいる参加者は、最後の一人になるまで減り続ける。 奪ったものが得をする。殺した奴が得をする。 ゲームに乗ってしまった思慮の足りない子供に数を減らされてしまう前に、 なんとか役に立つ人間に接触して手を結びたいものだ。 (……あいつたちとも、できれば合流したいものだな) 仲間候補として、名簿に載っていた自分の知り合いたちのことも考える。 レッドは……経験、実力においては自分に遜色劣ることなく、その面では不安は無い。 しかし、お人よしが高じて無茶をしないとも限らない。 ブルーは……まず上手く立ち回って生き残るだろうが、ゲームに乗らないとは限らない。 居れば首輪解除等の際に頼りになるだろうが、接触の機会があっても慎重にすべきだ。 イエローは……性格からして、絶対に殺し合いには手を染めないだろう。 相手のポケモンを傷つけるのを最後までためらうようなトレーナーだ。 人を殺してまで自分が生き残ろうとはしないだろう。逆に容易に自分を犠牲にしかねない―― 「…………」 なんだか不安要素が多くないか。 いや、実力だけみれば心強い面子であることは間違いないのだけども。 ただ、知己に対するこの見解にも不安はある。 例えばイエローの言動には、グリーンにもはかりきれない部分がある。 この異常状況下で、イエローがグリーンの知っているイエローのままでいてくれるという保障はないのである。 もし、仮に――レッドなどが先に死んでしまい、イエローがそれを知ってしまったなら。 レッドを生き返らせたいがために「なんでも願いを叶えてやる」という甘言に騙されて殺し合いに乗ってしまうことがないと、 本当に言い切れるのか。いや、それを言うならレッドやブルーだって…… グリーンは頭を振って、一度思考を中断した。 「もしも……」の可能性ばかりを論じても詮無い。 まずは目下の問題に考えを集中するべきだ。 (とりあえず、この下らないゲームを終わらせるのに必要な条件は……) 1.首輪を解除する。 2.会場から脱出する方法を確保する。 3.ジェダという男を倒す。 この中で、首輪解除の優先度はあまり高くはない。 首輪の存在自体、せいぜいが状況を理解させるためだけのダモクレスの剣の役割。 「皆殺し」ではなく「殺し合わせる」ことが目的である以上、そう安易に首輪を爆破することもあるまい。 むしろ、首輪を解除しようとしていることを向こうに知られれば、ゲームを駄目にされてしまう危険を感じた相手に 即座に首をはね飛ばされてもおかしくはない。 目立たずに、しかし着実に、事を進める必要があろう。 ……たしたしたし…… 「……!」 何かがこちらに向かってくる気配を察知し、グリーンは思考をやめて意識を現実に戻した。 角の壁にぴったりと身を寄せ、竹刀を構えて様子を窺う。 人間の足音とは違う。 たしたしたしたし……と、犬猫が歩いてくるような音。 しかし油断することなく、グリーンはそれが姿を現すのを待ち―― 「……た?」 現れたのは、ひまわり色のベビー服を着た乳児だった。 「……赤ん坊か」 先程の奇妙な足音は、はいはいの音だったらしい。 よく見れば首輪がしっかり嵌められており、一応参加者の一人らしい。 「……」 「……たぁ」 グリーンに凝視されて、照れたように赤ん坊がそっぽを向く。 「…………」 一緒に連れて行っても邪魔なだけだが、何もできない乳児を殺し合いの場に見捨てるのは人としてどうかと思われる。 せめて安全な場所に隠れさせてやるか、と竹刀を持っていないほうの片手でグリーンは赤ん坊を抱き上げた。 赤ん坊を隠れさせる場所として隣のビルに目をつけ、歩き出す。 薄暗い路地裏を伝い歩き、入口側に回ったところで。 ――――ふと、どこからか反射した光がちかりと瞼を射た。 「?」 頭上を見上げるが、林立するビルの隙間から狭い空が垣間見えるだけである。 おおかた、屋上の手すりか何かだろう。 あーうー、と暴れる赤ん坊を取り落とさないように押さえながら、グリーンは回転ドアをくぐってビル内に侵入した。 ○ ○ ○ ビルの屋上から、その二人を見ていた子供がいた。 「……ひま、オラがすぐにお助けしてやるからな」 決意したようにつぶやき、単眼鏡を黄色い短パンのポケットにしまう。 かわりにクロッキー帳と羽ペンをランドセルから取り出すと、屋上から繋がる非常階段を駆け下りていった。 ○ ○ ○ 暗い雑居ビルの階段をのぼり、一フロアずつ探索を進める。 掃除の行き届いていないリノリウムの床にはゴミが散見せられ、お世辞にも柄の良さそうな場所とは言えなかった。 廊下の突き当たりにぼんやりと瞬く紫の看板が見える。 用心しながらドアを開けると、中は小ぢんまりとしたパブ。 窓が塞がれているため、中は暗く視界がきかない。 手探りで照明を点けると、カウンター席、幾つかのテーブルの姿が浮きあがる。 参加者への配慮か酒類は丁寧に撤去されていたが、調度品はそれなりに整えられており、シックな雰囲気を醸し出していた。 お子様には何とも不似合いな場所だが、ふかふかのソファがあり、適度に冷暖房のきいている点が 赤ん坊を落ち着かせるには丁度よいと判断した。 「た、た…」 横一列に並べられたソファで、赤ん坊がハイハイで往復したり寝転んだりして勝手に戯れているのを横目に グリーンは赤ん坊のランドセルの中身を確認する。 ちなみに、ご丁寧にも赤ん坊サイズの赤ランドセルであった。チューリップのアップリケが蓋の隅についている。 最初に出てきたのは、グリーンのランドセルの中身とほぼ同じ内容の基本セット。その次に出てきたのは、 参加者ごとに異なるアイテム(ランダムアイテム、とでも言うのだろうか)の一つと思しき、指無しの革手袋だった。 サイズや色は違えど、レッドの絶縁グローブと似たような外観である。しかし説明書を読んでみると、 特殊な効果があるようだ。 他にも何かないかと探り、――そのサイズから、大したものは入っていまいと思っていたが―― 二つ目を取り出したところで一瞬絶句する。 どう考えても赤ん坊にも自分にも扱えなさそうなそれをすぐにしまい、ランドセルの蓋を閉めて赤ん坊に返そうとして―――― ――――ちょうどソファの端からバランスを崩して落っこちそうになっているのを見つけて、あわてて襟首をつまみ上げて引っ張り戻す。 その拍子に、ベビー服の襟に「ひまわり」と刺繍が入っているのを見つけた。 赤ん坊の名前らしい。 「ひまわり、と言うのか」 「た!」 聞いてみると、はたして赤ん坊はうなずいた。乳児とはいえ、中々に聡いようだ。 ふっくりしたもみじ手に手袋をはめてやり、さて自分は去るか――と立ち上がる。 「たー……」 赤ん坊が名残惜しそうに見つめながら、ハイハイでついてくる。 「ここに居ろ」 抱き上げてソファに戻し、今度こそ行こうとして…… 「たーぅ!」 ……またついてくる。ソファに戻す。 すると「行かないで」と言うようにしつこく袖を引っ張ってくる。 グリーンもさすがに辟易し、ひまわりの小さな肩に手を置いて―― ――というか置く場所がないので掌で包むようにして、噛んで含めるように言い聞かせる。 「……ここに隠れているんだ。外は危ない」 「やぁ!」 いやいやと首を振り、強情に袖を離そうとしない。 「言うことを……」 聞いてくれ、と続かなかった。 ――――複数の足音が、近づいてくるのに気付いた。 逃げ場を――ひまわりを抱っこしたまま素早く店内を見回し、奥まった場所、観葉植物に隠れるようにして 目立たないドアを見つける。とっさに駆け寄ろうとした瞬間、そちらからも足音が聞こえてきた。 こちらも複数である。 完全な挟み撃ちの構図である。 ニ方向からの襲撃。しかも、どちらも複数。 対して、こちらは乳児連れ。武器は竹刀と腰のものしかない。あまりにも分が悪すぎる。 「いいか、動くな……」 言い聞かせてひまわりをソファの上に座らせ、自分はその前に立って竹刀を構える。 二方向から近づいてくる足音が、唐突に止んだ。 降りる静寂。 緊張した空気に耐えられなくなって泣き出しそうになるひまわりを、グリーンは鋭く叱咤した。 「来るぞ!」 ――――向かって左右、二箇所のドアを吹っ飛ばして、豚の大群がなだれ込んできた。 飛び出してきた、見たことのないポケモンの群れ。 右に5、左に5で総数10体。豚に似た短?に紫色の股引を穿き、めいめいがオモチャのような剣を携えている。 豚どもは半円の制圧陣形を展開して、あっという間にグリーンとひまわりを囲繞する。 豚のいびつな円の黒目は揃って一様にぐりぐりと揺れ、不気味である。 油断なく構えながら、グリーンは策を立ててみる。 (状況は圧倒的に不利。できれば戦うのは避けたいが……) 豚は木を登れない。高い所に登るという手もあったが、この狭いパブの中では適当な場所も見つからない。 となると、やはり正面から打ち合い、すべて倒すしかない。 睨み合いは、続く。 ――――ふと、グリーンは気付いた。 無表情で取り囲む豚ポケモンたち。その、言葉以外の些細な雰囲気。表情ともとれぬ表情。挙作。 人間とはまったく異質な”ふしぎないきもの”と相対し、一般の人間からは超能力とも思えるような繊細な感受性によって そのコンディションを深く察知して心を通わせる「ポケモントレーナー」だからこそ、読み取れる微妙な機微。 ……やや怯えているな、コイツたち。 悟ると、グリーンは口角を釣り上げた。 「どうした? かかってこないのか?」 浮かべた覚悟の笑みは、粘性を帯びた橙色の照明を受けて陰惨ですらある。 「……」 意思を満身に湛えて、じりっと足を踏み出した。 豚たちが、気おされたように一歩退く。 (このまま、怖気づいて逃げ出せばいいのだが……) と、グリーンが思った瞬間、睨み合いの段階は崩れた。 蛮勇を示そうとした一匹が、跳ぶように襲い掛かった。 それが全員の攻撃合図となった。 グリーンは目前のテーブルを蹴倒し、即席の盾にする。 先鋒をきって飛び掛ってきた豚は磨きこまれた化粧板に激突し、「ぶべッ」と無様な断末魔を残して消滅した。 どうやら、このポケモン(?)は強い衝撃を加えられると消えるらしい。 要はそれぞれ一撃当ててやればいいようだが、豚たちはなかなかに手ごわい。 竹刀の太刀筋を短小な体躯を生かしてちょこまかとかわし、グリーンの腕に飛びついて上半身の動きを殺そうとする。 上半身の動きを殺されるということは、抵抗力の大部分を奪われるのに等しい。 それを防ぐために、竹刀を片手持ちに切り替える。 空いた片腕は曲げた肘を鋭く振って、飛び掛ってくる豚を猿臂で払い落とす。 思ったよりもこの豚ポケモンの力は強い。 いたずらに腕を差し出して捕まえられては、そのまま力任せにへし折られる危険もあった。 最初の一匹に加え、二匹を何とか仕留めたがそれでもまだ半数以上が残っていた。 豚たちは一匹一匹が疾捷く、なにより数が圧倒的に多すぎる。次第に竹刀一本と腕一本ではさばききれなくなってきた。 隙と見て、他の豚たちも覆い被さるように次から次へと竹刀にしがみついてきた。 腕にかかる重量がきつくなり、竹刀を手からもぎとられそうになる。 「ぐぅ……!」 力任せに奪い返そうとするが、豚の群れに埋もれ押さえつけられた竹刀はびくともしない。 無表情な豚面が、その間抜けぶりを嘲笑うかのように一斉に卑しく歪んだ。 「たー! たーやー!」 ひまわりの悲鳴に振り返ると、二匹の豚が両側からひまわりを捕えて無理矢理運ぼうとしている。 咄嗟の判断で竹刀をあきらめ、素手で駆け寄ろうとするが横ざまから飛んできた豚のヒヅメキックを食らって遠くに吹っ飛ばされる。 とっさに取った受身の、床に接触した二の腕を軸にしてグリーンの体はフローリングの床面を テーブルや椅子をなぎ倒しながら滑り吹っ飛んでゆく。 ソファの台座にぶつかってようやく止まり、苦痛の呻きを噛み殺しながら素早く立ち上がる。 だがしかし、ひまわりの姿は視界からすでに消えていた。開け放しのドアの向こうの闇から、赤ん坊の泣き声が遠く響く。 そちらにばかり気を取られてもいられない。好機と見た豚どもが三匹がかりで飛び掛ってくる。 やむなく、グリーンは腰にさげていたもう一つの武器を取った。 ――――ひゅうぉっ 風を切って九尾の鞭がしなり、一気に三匹の豚をとらえて打ち据えた。 竹刀より一撃の威力は劣るため効果は期待しなかったが、豚は三匹とも次の瞬間に消滅した。 消滅させるのに要るダメージの閾値は、グリーンが勝手に見積もっていたぶんよりかなり低かったようだ。要は攻撃さえ当たればよかったらしい。 ――もっと早くに気付いていれば、と心中で舌打ちする。 鞭を振り回しながら残っていた二匹も仕留め、グリーンを阻む豚ポケモンはいなくなった。 耳を澄ませば、まだひまわりの泣き声が小さく聞こえてくる。 (まだ間に合うか……!) グリーンは転がっていた竹刀を拾い上げてドアをくぐり、非常階段を降りてひまわりを追った。 最下の階、非常口隣の警備室の前で、赤ん坊を引きずっている豚を見つけた。 疲労した体に鞭打ち、グリーンは距離を詰めた。 ブレーキと同時に竹刀を上段に構え、ひまわりに当てないよう正確に狙いをつけて打ち下ろす。 唐竹割りを受けた豚の脳天は凹の字に潰れ、「ブヒッ」と情けない呻きをあげて消滅した。 しかしもう一匹はひまわりのベビー服を掴んでなおも引きずっていこうとする。 竹刀を持った腕が、もう碌に上がらないことに気付く。もはや形振りを構ってはいられなかった。 足で豚を踏んづけて力任せに引き剥がし、そのまま覆い被さるように頽れながらひまわりを懐に確保した。 その時、聞こえた――警備室の中から、かすかな物音。 「…………」 襲撃の親玉か。 ひまわりに「ここでおとなしくしているんだ」と言い残し、竹刀を逆の手に持ち替えてグリーンは警備室に入る。 一見、無人の部屋。 しかし、居るはずだ。 グリーンは目を閉じた。 感じろ。 形なき、敵を―― 見えぬ敵、その気配を―――― 「そこだ!」 鋭く振るわれた竹刀が、側に並んでいたロッカーの扉の一つを破壊した。 ひん曲がった扉がずれ、狭いスチールの間仕切りの間に、身を縮こめて隠れていた少年の姿が垣間見えた。 グリーンは隙間に手を突っ込み、首根っこを掴んで潜んでいた人間を外に引きずり出す。 「ひっ……、」 グリーンの足元に転がされて怯える少年は、クロッキー帳を抱えていた。 覗き見えたページには、襲い掛かってきた豚の絵がびっしりと描きこまれている。 グリーンは確信した。 「おまえの……仕業か!」 少年が何か行動を起こそうとするよりも早く、竹刀を構えなおし――クロッキー帳をその小さな手から叩き落した。 ボヮン!! ボヮン!! 「……!?」 クロッキー帳もろとも竹刀の一撃を受けた瞬間――少年は子豚に変身してしまった。 二人とも、予想外の事態に思わず硬直する。 「……ブッブー、ブー!」 先に我に返ったのは子豚(少年)のほうだった。 丸いお尻を向けて、グリーンの脇をすり抜けて素早く逃げてゆく。 「待て……!」 追おうと一歩を踏み出しかけるが、ビル内にひまわりを残していることを思い出して踏みとどまった。 今は深追いすべきではない。 増援でも呼ばれてしまう前に、ひまわりを連れてこの場を離れるべきだ。 逃げた子供が落としていったクロッキー帳とペンを拾い、グリーンは非常階段へと戻った。 案内した豚がいつの間にか消えていたことが気になって急ぎ足になる。 「た!」 ひまわりはグリーンの姿を見つけるやいなや、元気にはいはいで近寄ってきた。 とりあえずは無事だったことに安堵し、素直に受け止めてやる。 抱き上げて適当にあやしながら、グリーンはあらためて自分のランドセルの中を探った。 この竹刀の説明書を探すためだ。 はじめ、自身が竹刀に慣れていたせいか、かえって見た目だけで「ごく普通の竹刀である」と判断してしまった。 「普通でない力を持った竹刀」がある、という可能性に考えが及ばなかったのである。 案の定、説明書がもう一枚見つかった。 それによると、この竹刀の名は「こぶたのしない」――――攻撃した相手(人間)を豚に変えることのできるアイテムらしい。 相手を無力化できるというのはいざという事態の時に心強いが、それでも人間への使用はなるたけ慎重にした方がいいだろう。 説明書を戻し、グリーンはランドセルを背負いなおした。 地図の概観を思い出し、これからの移動経路を頭の中で組み立てる。 このビルを出て、さっきの路地に戻る。それから……市街地を抜け、山側に。最終的な目的地はD-4の「学校」だ。 仲間を集めるために、できれば多くの参加者が寄り付きそうな市街地に留まりたかったが、あの子供を逃がしてしまった以上、 よくない情報を広められるおそれがある。ひまわりの安全を優先した結果とは言え、やはり逃がしたのは痛かった。 ひまわりは、どうするか。 再び襲われるおそれがある以上見捨てることはできないが、やはり赤ん坊を抱えたままでは何かと面倒だ。 自分に足手まといの赤ん坊の面倒を見てやれる余裕はない。 仲間探しと並行して、赤ん坊を預ける相手を見つけて押し付けるか、あらためて安全な場所を見つけてやる必要があろう。 名簿には、ひまわりの家族らしき人間の名前もあったことを思い出す。 「野原しんのすけ」――おそらく彼は、必死でひまわりを探していることだろう。 できれば、彼に預けてやれるといいのだが。 グリーンは気づかなった。 ――――ついさっき接触した少年こそ、その「野原しんのすけ」だったということに。 ○ ○ ○ ヒヅメでアスファルトを蹴り、子豚は遁走する。 目指すは、高く聳え立つ赤いタワー。 あそこなら誰かいる。 妹を助ける力になってくれる誰かが、きっといる。 (ひまわり、兄ちゃんがきっと助けてやるから無事でいるんだゾ。 強い味方を連れてきて、お助けしてあげるから、待ってるんだゾ……!) 【B-6/路上/1日目・朝】 【グリーン@ポケットモンスターSPECIAL】 [状態] 疲労 [装備] こぶたのしない@FF4、ナインテールキャッツ [道具] 金属探知チョーク@ドラえもん、基本支給品、アーティファクト『落書帝国』@ネギま!(残ページ5) [思考・状況] 第一行動方針:また襲撃されないうちに、ここから移動する。最終的には「学校」を目指す 第二行動方針:ひまわりを保護してくれそうな人間を見つけるまで、ひまわりを守ってやる 第三行動方針:ゲームにまだ乗っていない参加者(できれば首輪解析・解除技能にすぐれた者)を探す 第四行動方針:レッド達は大丈夫だろうか……? 基本行動方針:ゲームの破壊、生きての脱出 【野原ひまわり@クレヨンしんちゃん】 [状態] 健康 [装備] ガードグラブ@SW [道具] 基本支給品、不明支給品1個(グリーンは確認済。ひまわりにもグリーンにも使えない物?) [思考・状況] 第一行動方針:(この格好いいお兄さんと一緒にいたい) 第二行動方針:(しんのすけに会いたい) 基本行動方針:(おうちに帰る) 【B-6/路上/1日目・朝】 【野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】 [状態] 豚 [装備] なし [道具] 単眼鏡@デジモンアドベンチャー、基本支給品 [思考・状況] 第一行動方針:ひまわりを悪いおにいさん(グリーン)から取り戻す 第二行動方針:そのために、助っ人を探す 基本行動方針:ひまわりを、兄としてお守りする +アイテム辞典+ 【こぶたのしない@FF4】 人間の尊厳を最底辺まで貶め、屈辱を与える外道の武器。 この竹刀で攻撃された「参加者」は、数十分~一時間ほどの間、豚の姿になってしまう。 豚化中は、人語を話すこともままならなくなる(=魔法が使えなくなる)。 ちなみに、竹刀と名がついているが武器としての威力もなかなかのもの。 【金属探知チョーク@ドラえもん】 外見は、教鞭の先に赤いチョークが取り付けられている。 これで引いた線の上を機械(金属)がまたぐと、大音量の警報を鳴らす。 【ナインテールキャッツ@現実】 先端が九尾に分かれた、優美な革鞭。 見た目はゴツく禍々しく、いかにも打たれると痛そうな感じだが、実は威力はそんなでもない。 【ガードグラブ@ソードワールドNEXT】 一見すると普通の手袋だが、握り締めると盾として扱える堅牢な力場が発生する。 軽い為、子供でも重い大盾並の防御が可能になる。 【単眼鏡@デジモンアドベンチャー】 八神太一の持ち物だったもの。 掌中に握りこめるくらい小さな遠眼鏡。 【落書帝国(インペリウム・グラフィケース)@魔法先生ネギま!】 早乙女ハルナのアーティファクト。 インクボトル付きのクロッキー帳と羽根ペン、ベレー帽とエプロンのセット。 (能力発動はクロッキー帳と羽ペンのみで可能。 ベレー帽、エプロンの固有コスチュームは『落書帝国』発動時、使用者に一時的に強制装備される) 羽根ペンでクロッキー帳に描いた絵を、実体を持った簡易ゴーレムとして召還して使役できる。 『落書帝国』に関する制限は以下の七項目です。 具現したゴーレムは、 1.一体につき、持続時間は10分前後です(しんのすけサイズの場合)。 それを越えると自然消滅します。 2.一定以上の衝撃が与えられると、その衝撃を相殺して消滅します。 3.基本的に、具現化するものの内容・サイズへの制限はありません。 ただし、持続時間はサイズの大きさと反比例します。 (例1:見上げるような巨大カンタムロボを具現化したとしても、持続時間は1秒程度) 4.モデルになったものの特性は持ちません。ゴーレムはハリボテのようなものです。 (例2:カンタムロボットを具現しても、ビームやロケットパンチは撃てません) 5.ゴーレムの強さは描き手の想像力に依存します。 6.ゴーレムは基本的にしゃべれません(断末魔のみ例外) 7.一体具現に一ページを消費します。初期状態では15ページあります。 ≪031 「怖くて仕方がない」 時系列順に読む 033 天使が来たりて娘ツッコむ≫ ≪031 「怖くて仕方がない」 投下順に読む 033 天使が来たりて娘ツッコむ≫ GAME START グリーンの登場SSを読む 064 栄光のマウンテンロード≫ 野原ひまわりの登場SSを読む 野原しんのすけの登場SSを読む 055 誰のせい?≫
https://w.atwiki.jp/ranobesaikyou/pages/159.html
. 【作品名】フォーチュンクエスト 【名前】ルーミィ 【属性】魔法使い(エルフ族。肉体・精神年齢ともに幼稚園年少組程度。ただし孤児のため実年齢は不明) 【攻撃力】ファイヤーLv1:杖の先から炎がへろへろ出る。直撃すれば火傷する程度。詠唱時間:遅 コールドLv1:杖の先から冷気がしゅわしゅわ出る。威力は推して知るべし。詠唱時間:遅 【防御力】見た目の通り。 【特殊能力】ストップ:かけられた相手は数秒間時間停止。射程距離:近 詠唱時間:遅 フライ:対象物を数m程浮かせる。自分にかけることも可能。ただしあくまで浮いてるだけ。 一応中級の魔法なのだが、素質があるらしく使うことができた。詠唱時間:遅 【素早さ】幼稚園のかけっこを想像してみて下さい。 【長所】ルールとはいえ、こんな幼児に全力で攻撃を仕掛た奴は間違いなく地獄に落ちる。 【短所】呪文が長い上に本人の口調がたどたどしい。 【備考】会話と二足歩行はできます。赤ん坊とは違うのだよ、赤ん坊とは! 1スレ目 .
https://w.atwiki.jp/saiyadensetsu/pages/19.html
準備するもの ギニュー化したキャラ ギニューにしたいキャラ 方法 ギニューが仲間にいる状態で適当な敵と戦闘する 適当な敵にボディ・チェンジを当てる ギニューにしたいキャラを、もともとギニューが居た位置に並び替える 戦闘を終了させる ギニューが増えている 備考 ボディ・チェンジ後にギニューが殺されないよう注意。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/9100.html
登録日:2011/05/14 Sat 00 13 08 更新日:2020/10/24 Sat 12 07 13 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 TIGER PLUM あらやだかわいい アニヲタ昔ばなし 世界丸見え 兎の性欲 虎と干し柿 韓国 今回のアニヲタ昔話はこちらです。づぁん♪ 虎と干し柿 こちらはお隣り韓国。 韓国は昔話によく虎が登場するという。 今回はその中で、ちょっとおまぬけな虎のお話をしよう。(by野田圭一) 恐怖の 干 し 柿 ミ #・ω・ミ<が、がぉ…/// 今食い物を求めて全力疾走しているこの子はごく普通の虎。 強いて違う点を挙げるとしたら、みんな怖がって逃げるから狩りができないってところかなー。 そんなわけで里に降りてみたのだ。 ふと見ると、ある民家から赤ん坊の泣き声が聞こえた。 ミ ・ω・ミ<うほっ!(多分)いい赤ん坊… そう思っていると、赤ん坊の母親の声も聞こえてきたんだ。 J( ー`)し「あらあら、困ったわね。あんまり泣いていると、恐ろしい虎がやってくるわよ」 Σ ミ・ω・ノノミ<なに!?俺の存在に気付いただと!?大した奴だ! それでも子供は泣き止みません。 ミ´・ω・`ミ<お、俺を怖がらないの…? ミ `・ω・´ミ<べ、別に落ち込んでなんかないけどね! J( ー`)し「あらあら、仕方ないわね。ほら、干し柿よ。泣き止んで」 すると子供は泣き止み、喜んで干し柿をしゃぶり出しました。 J( ー`)し「あらあら、うふふ」 ミ ;・ω・ミ<ホスィー・ガッキー…だと?なんだそれは?聞いたことがないぞ。 ミ ;・ω・ミ<子供がすぐに泣き止んだところを見ると、この虎よりも恐ろしいに違いない。 ミ ;・ω・ミ<今この家にはその恐ろしいホスィー・ガッキーがいる… ミ ・ω・ ミ<…… ミ ・ω・ミ<さて、もうだいぶ遅いし帰るか ミ#`・ω・´ミ<はぁ?ビビってないし意味わからんしはぁ? ミ #・ω・ミ<足震えてる?長距離歩いて疲れただけだしビビってねーし 一体誰に話しているのか。それにしてもこの虎、ノリノリである。 一方その頃同じ村、怪しい影がうごめいていた。 (´Π`)<やぁ、俺、牛泥棒ってんだ! 牛泥棒の目には暗闇をとぼとぼと歩く獣が映った。 (´Π`)<あれ牛じゃないか?猫よりデカイし牛だ!とうっ! 牛泥棒、飛びついて獣に捕まります。 その頃虎は、突然なにものかに後ろから飛び乗られていました。 ミ ;゚Д゚ミ<アイゴーーー!!この俺に恐れず飛びつくとは、間違いない、ホスィー・ガッキーだ!恐ろしいホスィー・ガッキーが俺を追ってきたんだ! 虎は大層驚いて、なんとか振りほどこうと全速力で駆け抜けます。 その頃牛泥棒はというと、予期せぬ事態に見舞われていました。 牛が牛とは思えぬ早さで走り出したのです。 Σ(;´Π`)<うおっはげしっ! 牛泥棒は振り落とされないよう、必死で掴まりました。 おわかりだろうか。牛泥棒はうっかり虎を捕まえ、虎は牛泥棒をホスィー・ガッキーだと思い込んでいるのだ。 ・゚・ミノД`ミ・゚・<アイゴーーー!やだやだ離れて怖いよー!オムニー! (´Π`)<大人しくしろ!お前は電子レンジの中のダイナマイトだ! 虎は一晩中必死で山中を暴れ回りました。 やがて夜が明け、辺りが明るくなった頃… (´Π`)<まったく、牛の分際で虎みたいに暴れ回る。見た目もご覧よこの黄と黒のボーダーで… (;´Π`)<…アレ? (; ゚Π゚)<あ、虎だ!虎でした! 泥棒の割に夜目の効かない牛泥棒。ようやく牛じゃない虎だと気付きました。 ・゚・ミノД`ミ・゚・<アイゴーーー!オムニー!! ・゚・(ノΠ`)・゚・<アイゴーーー!オムニー!! 牛泥棒は後にこう語った。 (´Π`)<まずは虎から離れることが第一だと考えました。 その時、牛泥棒の頭上に手頃な高さの枝が見えた。 (´Π`)<とうっ! 牛泥棒はその枝に掴まり、大急ぎでてっぺんまで昇りました。 ミノД`ミ<うっ、うっ…やっとホスィー・ガッキーどっか行ってくれたよぅ… 一晩中走り回った虎は、クタクタになりながらも自分の住み処まで帰っていき、二度と里にはおりなかったという。 こうして、おバカな虎と泥棒の話は幕を閉じた。 しかし、このお話には我々の想像を超えるさらなる衝撃的な別ver.が! チャンスは毎週♪ チューチューチューズデー♪ こんぶこんぶこんぶつーゆ こんぶをぎょうさん使ってるの ヤマサ ドッwドッwドリランドww (CM) はたして、このお話の別の結末とは? 枝に跳び移った牛泥棒は、木に開いた穴の中に身を隠した。 ミノД`ミ<ひっく、ひっく… 泣きながら去る虎。 そこに一匹の兎が通りかかった。 (・x・)<あー交尾してー。腰抜けるまで犯りてー。 (・x・)/<あ、虎さんチョリーッスwww! (^x^)<なんスかwwなに泣いてんスかwwwマジウケルんスけどwwww ミTДTミ<恐ろしいホスィー・ガッキーからようやく逃げ切れたとこだお… (^x^)<なんすかそれwwwwガチでパネェっすねwwwめっちゃ興味あるっしょマジでwwww ミ ;゚Д゚ミ<おいやめろばか!まだその辺にいるかもしれないだろ! 程なくして兎は穴の中の牛泥棒を見つけました。 (・x・)<虎さん!もしかしてこいつっスか? あわれ、あえなく御用か…と、その時! 牛泥棒は兎の尻尾を掴み、兎の尻で穴の入口を塞いだのである。 (#´Π`)<なにいきなり虎呼んでるわけ? (・x・)<おい、ちょ、ちょ待てよ!ガチで尻尾ちぎれるしマジで! ミ TДTミ<ほら!だから言ったじゃんか!もうバカ兎!知らない! 虎は暴れる兎を見て一目散に逃げました。 兎も力を振り絞ると、尻尾がちぎれてしまいました。そしてピョンピョンと逃げていきました。 …あれから数百年。 そこには尻尾が短くなった兎たちが! (・x・)<もうあんな無茶はしないよ こうして、兎の尻尾は短くなりましたとさ。 ミ ・ω・ミ´Π`)<ち ょ っ と 待 て ミ #・ω・ミ<え?あんだけ走り回ってなに、最終的にこれ兎メインの話だったの? (・x・)<フヒヒ、サーセンwww (´Π`)<つか矛盾してね?山に動物いないから虎おりてきたのになんで兎いるの?そんで腹ぺこ虎はなんで兎食わなかったの? (・x・)<それは俺に言われても困る あなたはこの兎、許せる?許せない? 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 安定のパクリマクオリティ -- 名無しさん (2013-10-09 18 56 36) なんで世界丸見え風なんだよwwww -- 名無しさん (2014-01-10 14 11 07) 訳が分からないよ -- 名無しさん (2015-03-09 13 34 45) 狼「ホスィー・ガッキーだぁ?そいつはフルヤノモリより怖いのか?」 -- 名無しさん (2016-10-17 00 23 17) ↑4 一応言っとくとシルクロードで交流のあった国々は東西問わず似た話が多い -- 名無しさん (2017-04-17 16 13 13) 名前 コメント